「エンジニアに就職したいけどプログラミングスクールを利用すべきか迷っている」
「プログラミングスクールはやめとけと言われるが、実際のところ転職に必要なのか」
「どの言語やサービスがあるスクールを選んだらよいかわからない」
これからITエンジニアを目指す方のなかにはこんな疑問を持っていると思います。
本記事では、このような疑問を解消してITエンジニアへの一歩を踏み出すために、
- プログラミングスクールを受講すべきか
- 自分にあったプログラミングスクールの選び方
- プログラミングスクールの注意点と対策
について、お伝えしていきます。
本記事を書いている僕は、ITエンジニア歴20年の現役エンジニアです。
これまで実際に、未経験からITエンジニアに就職・転職した人を何人も見てきました。
こうした経験も踏まえて、エンジニア目線でのプログラミングスクールについて解説していきます。
では、早速結論からお伝えします。
僕はプログラミングスクールについて以下のように考えています。
- プログラミングスクールは、未経験から最短でITエンジニアになるための手段の1つであり、特に30代におすすめである
- 転職支援つきのスクールでWeb系(Ruby)言語を学習し、Web系企業への就職・転職をねらうと成功率が高い
- できればチーム開発を体験できるスクールを選択すると面接時に有利となる
以降では上記の理由や解説を行っていきます。
上記の条件にあてはまるプログラミングスクールを早く知りたいという場合は、本記事のおすすめプログラミングスクール7選をご覧ください。
未経験からITエンジニアになるためにプログラミングスクールが有効な理由
僕はプログラミングスクールについて、未経験から最短でITエンジニアになるために有効な手段の1つと考えています。
特に、未経験可の求人が圧倒的に少なくなる30代以降では、もっともよい方法だと思っています。
その理由は以下の3点があるからです。
- 挫折しにくいから
- トータルでみてコスパがよいから
- 実はITエンジニアになるために学ぶべきことはプログラミングだけではないから
それぞれ解説していきます。
挫折しにくいから
あなたは約6ヶ月のあいだ、毎日計画どおりに過ごすことができる人でしょうか?
おそらく答えはNoではないでしょうか。僕もNoと答えると思います。
計画どおりにできなくてもあなたが悪いわけではなく、人間の意思とはそういうものです。
しかし、以下のような環境であれば、やり遂げることができるのではないでしょうか。
- 自分と同じ環境の仲間がいる
- 相談できる講師や励ましてくれるメンターがいる
- 受講費用を支払っているので損をしたくない
プログラミングスクールは、独学と違って挫折しにくい環境で学習を進めることができます。
トータルでみてコスパがよいから
価格が高いからプログラミングスクールの受講を迷っている方もいると思います。
たしかに気楽に払える金額じゃないですよね。
でも長い目でみてみるとどうでしょうか。
例えば、ITエンジニアになることで年収を100万円アップすることができれば、1年で十分に回収できる金額です。
独学で長期間ダラダラと勉強するよりも、短期間で集中したほうが結果的にはコスパがよくなります。
実はITエンジニアになるために学ぶべきことはプログラミングだけではないから
学ぶことがプログラミングだけじゃない、というのはちょっとビックリさせてしまったかもしれませんね。
しかし、仕事をするために必要な知識はプログラミング以外にもたくさんあるのは事実です。
プログラミングはシステムやサービスを作るための1つの手段です。
その過程では、様々なツールを使ったり、仕組みを知っておく必要があります。
料理に例えるなら、プログラミングは材料を切ったり、焼いたりと料理を完成させるための手段の1つになります。
材料を切るには、包丁やフードプロセッサーというツールがあったり、切り方を知っておかなければいけませんよね。
それはクラウドというツールであったり、ネットワークの仕組みだったりします。
ほかにもたくさんの技術を組み合わせて1つのシステムやサービスを作り上げていきます。
プログラミングスクールでは、これら全体を使って学習していきます。
つまり、就職・転職後に必要なスキルをまるごと学習できるということですね。
ITエンジニアになる就職支援つきプログラミングスクールの選び方
さっそく結論ですが、未経験からITエンジニアになるためのプログラミングスクールは、以下の3点が揃っているところがおすすめです。
- 就職・転職支援がついていること
- Web系(Ruby)を学習言語として採用していること
- チーム開発がカリキュラムにあること
それぞれ詳しく解説していきます。
就職・転職支援がついていること
プログラミングスクールを卒業したあとに、ITエンジニアとして就職・転職するためには、大きく2つの方法があります。
1つはスクールの就職・転職支援制度を活用することで、もう1つは転職サイトや転職エージェントなどを活用することです。
それぞれメリット・デメリットがあり、
- スクールの支援制度は、企業の選択肢は少ないが、採用されやすい
- 転職サイトや転職エージェントは、企業の選択肢は多いが、採用されにくい
という特徴があります。
僕は、早くITエンジニアになって実績を積むほうが重要であると考えています。
そして実績を積んだ後に、改めて希望する企業へ転職するほうが結果として近道だと思います。
Web系(Ruby)を学習言語として採用していること
プログラミングスクールや各コースによって学習できる言語に違いがありますが、僕は未経験からITエンジニアを目指すならRubyが一番よいと思っています。
その理由は、以下の3点があるからです。
- 学習コストが他の言語に比べて小さい
- 求人数が多い
- インターネット上に情報がたくさんある
→Ruby言語自体が学習しやすいし、Ruby on Railsというツールがあるおかげで少ない時間で大きな成果を得やすい
→Webサイトの開発にはRuby on Railsが利用されることが多く、求人も多いため内定をもらいやすい
→困ったときに参考にできる情報がたくさんあり、挫折しにくい
つまり、最短でITエンジニアになるための言語がRubyだと思います。
チーム開発がカリキュラムにあること
僕が過去にエンジニアの採用を担当していたときには、チーム開発の経験があるかどうかを重要視していました。
具体的には以下のような要素です。
- ソースコードを共有する力
- システムを分割して作り上げていく力
- メンバーとコミュニケーションをとる力
→ソースコードをメンバーに読んでもらうためにわかりやすく書くことができる
または他人が書いたソースコードを読んで理解することができる
→分割されたタスクを優先度の高いタスクから実施していくことができる
全体像を理解しながら一部分となるパーツを作り上げることができる
→課題の共有と解決、パーツの結合部分について調整することができる
上記のようなことは、実際の開発現場では当たり前のように行われていることです。
しかしながら、独学では経験できないことでもあります。
ですから、チーム開発を経験しているかどうかで差別化につながるんですよね。
就職・転職支援つきのおすすめプログラミングスクール7選
未経験からエンジニアになるために、就職・転職支援つきのプログラミングスクールを7つ紹介します。
さきほど説明したプログラミングスクールの選び方に該当するかどうかも記載していますので参考にしてみてください。
プログラミングスクール利用時の注意点と対策
次に、プログラミングスクール利用時の注意点と対策についてお伝えします。
最初にお伝えすると、注意すべき点は以下の3点です。
- プログラミングにやりがいや楽しさを感じるか
- 学習時間を確保できるか
- 目的にあったプログラミングスクールや学習コースであるか
プログラミングにやりがいや楽しさを感じるか
やりがいや楽しさを感じないことを仕事にしても長く続けるのは難しいです。
実際これまでに「やっぱり面白くないから辞める」という人を何人も見てきました。
こんな状況にならないためにも以下のステップで進めてみることをおすすめします。
- STEP1:独学(1~2週間)
- STEP2:3つ程度のプログラミングスクールへの体験入学・相談(1~2週間)
- STEP3:気に入ったスクールに申し込んで、本学的に学習を始める
→簡単な本を1冊買って、書いてあるとおりにプログラミングをしてみる
→学習コースを理解したり、実際の学習環境で体験して自分に合うスクールを見極める
→オンライン上でコミュニケーションをとることもITエンジニアになったときに役立つので積極的に活用する
学習時間を確保できるか
どのプログラミングスクールでもおおよそ3ヶ月~6ヶ月ほどの期間で、300〜500時間程度の学習量があります。
つまり、1日あたり最低2~3時間の学習が必要になります。
この学習時間を仕事や家事、育児などで物理的にとれないという場合は、修了することが厳しくなります。
修了できないと就職・転職することも難しいでしょう。
また、家でダラダラと過ごしてしまう場合には、受講前に生活の優先順位の見直すことをおすすめします。
具体的には、スマホを遠くに置くなどして触らない、テレビを捨てるなどして、強制的に学習に集中できる環境を作っておきましょう。
目的にあったプログラミングスクールや学習コースであるか
目的にあったスクールや学習コースと言語を選択しないと、せっかく受講してもゴールにたどり着きにくくなります。
ゴールとしては、大きく以下のような選択肢があります。
- Webエンジニアとして転職したい
- SEとして転職したい
- 副業に活用したい
- 新たなスキルを習得したい
転職コースを選択する。言語はRubyがおすすめ。
転職コースを選択する。言語はJavaがおすすめ。
副業コースを選択する。または案件の多いPythonコースがおすすめ。
機械学習やブロックチェーンなど特化したコースを選択する。
プログラミングスクールのメリット
次は「なぜプログラミングスクールでの学習がおすすめなのか」について、メリットともにお伝えしていきます。
一言でいえば、「初心者ランナーがマラソンでゴールにたどり着くためには、サポートしてくれる伴走者が必要だから」という感じです。
具体的には以下の3点です。
- わからないところをすぐに聞ける環境が整っている
- サボらない仕組みが整っている
- ともに切磋琢磨できる仲間がいる(チームで開発ができる)
以下、詳しく説明していきます。
わからないところをすぐに聞ける環境が整っている
初心者ランナーは、ゴールまでの道を間違えることがあります。
間違えないようにするためには、ゴールまでのルートを教えてくれる伴走者が必要です。
プログラミングにおいては、少し道を踏み外すミスをすると、すぐにゴールを見失ってしまいます。
つまりエラーが大量に出て解決できず、もとの道に戻ってこれなくなるときがあるということですね。
独学で挫折してしまう1番の理由は、この伴走者がいないことです。
プログラミングスクールは、一人ひとりに伴走者がつくので、ゴールを見失うことはないでしょう。
サボらない仕組みが整っている
長い道のりを最後まで走り切るには、ペース配分が大切です。
とくに初心者ランナーは、最初は勢いがありますが、途中で息切れしてしまいがちです。
ランナーにとって無理のないペースで付き添ってくれるのが伴走者です。
プログラミングスクールには、ペース配分をうまく管理してくれる仕組みが整っています。
具体的な仕組みは、スクールによっても異なりますので、体験入学・相談で実際に確認してみるのがよいでしょう。
ともに切磋琢磨できる仲間がいる(チームで開発ができる)
初心者ランナーにとって、仲間と一緒に走るというのも大切な要素です。
苦しいときに励ましあい、ゴールの喜びを分かち合えるのは、同じ苦労をした仲間だけです。
一部のプログラミングスクールでは、仲間と一緒に走ることができるチーム開発が用意されているところもあります。
また、定期的に交流する場があったり、卒業後も集まることができる場などを提供しているところもあります。
孤独のランナーである独学を選択するか、仲間とともに走るスクールを選択するか、どちらが好みですか?
プログラミングスクールのよくある質問
最後にプログラミングスクールのよくある質問について、エンジニア目線で回答します。
独学じゃだめなの?
結論、おすすめしません。
理由はいくつかありますが、最大のポイントは時間がかかりすぎること(ゴールが設定しづらいこと)にあります。
時間は貴重です。
長い目で見れば、スクールを活用して早くエンジニアになってスキルアップするほうがトータルで得すると僕は考えています。
転職支援の年齢制限はないの?
多くのスクールでは以下の条件になっていることが多いです。
- 転職保証(転職できない場合は返金)は年齢制限がある場合が多い
- 転職支援(転職先の紹介や面接対策など)は年齢制限がない場合が多い
体験入学・相談会で質問しておくとよいでしょう。
プログラミングスクールの卒業生でも現場で通用する?
結論、大丈夫です。
どの現場でも、最初は教えてもらいながら仕事を進めていきます。
逆に、最初から放置されるような現場であれば辞めてもよいと思います。
ただし、いつまでも教えてもらえるわけではありませんので、継続して学習していくことは必要になります。
心配であれば研修制度が充実している企業への就職・転職がおすすめです。
プログラミングスクールなら本当に就職・転職できるの?
採用側としては、持っているスキルと向上心、人間性(価値観が合うかどうか)で評価することがほとんどです。
プログラミングスクールの卒業かどうかは重要視していません。
ですから100%必ず就職・転職ができるわけではありません。
ただ、スクールによっては企業と提携していますので、ほかの手段とくらべて就職・転職しやすいと言えるでしょう。
無料のプログラミングスクールってどうなの?
僕としてはあまりおすすめしません。
理由は受講期間が短いのと、卒業後に多く人は派遣として外部企業で働くことになるからです。
なぜ無料できるのかといえば、運営会社が人材派遣業を事業としている会社だからです。
つまり、卒業生を派遣することで、派遣先からの手数料で儲けられるからです。
派遣は教えてもらいづらかったり、研修などの教育制度も少なくなりがちです。
1日でも早く現場で働きたいという人にはよいかもしれませんが、多くの人には向かない選択肢だと思います。
まとめ:就職・転職支援付きプログラミングスクールでITエンジニアを目指そう
ITエンジニアになるための手段として、プログラミングスクールの受講はおすすめです。
その理由として、プログラミングスクールでは
- 挫折しにくい環境が用意されている
- 長期視点でみるとコスパがよい
- ITエンジニアになるために必要な知識や経験を総合的に学習できる
からです。
新たな挑戦を始めるのはとても勇気がいることです。
ですが多くの人が成功している方法がプログラミングスクールです。
一度切りの人生、後悔しないために今から挑戦してみませんか?
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