「エンジニアの副業やバイトを始めたいけど、プログラミングは自信がないから他にできることがないか」、と考えている方はいないでしょうか。
僕自身も学生時代にプログラミングを学習しながら、エンジニアとして関われるアルバイトを探していました。
当時の僕はうまく見つけることができなかったのですが、そんな方におすすめなのが『テストエンジニア』です。
本記事では、エンジニアの副業・バイトのスタートには、なぜテストエンジニアがおすすめなのかを解説します。
早速ですが結論からお伝えすると、おすすめな5つの理由は以下となります。
- 未経験やブランクがあっても採用されやすい
- プログラミングのスキルは不要でテストを通して学ぶこともできる
- ほとんどの案件で時間で仕事の区切りがある
- システム開発に注意すべき点を学ぶことができる
- フルリモート可能な案件が多い
そもそもテストエンジニアとは何?という解説もしていきますので、プログラミングはハードルが高いと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
テストエンジニアとは
テストエンジニアとは、その名の通りですがアプリケーションのテストに関する業務を専門に行うエンジニアです。
QAエンジニア(quality assurance engineer)、テスター(tester)、デバッガー(debugger)とも呼ばれたりすることもあります。
おもな業務の内容は、以下となります。
➁テストケース作成(テストする内容を書き出す)
➂テストの実施
➃テスト結果の評価
➄エンジニアへ結果をフィードバック
これらの内容を様々なテストの種類に応じて行っていきます。
副業やバイトとして携わるエンジニアであれば、主に➁と➂を中心に行うことが多くなります。
テストエンジニアがおすすめな理由5選
冒頭でもお伝えしましたが、エンジニアの副業・バイトを始めるならテストエンジニアがおすすめな理由は以下の5つです。
- 未経験やブランクがあっても採用されやすい
- プログラミングのスキルは不要でテストを通して学ぶこともできる
- ほとんどの案件で時間で仕事の区切りがある
- システム開発に注意すべき点を学ぶことができる
- フルリモート可能な案件が多い
順番に解説していきます。
未経験やブランクがあっても採用されやすい
副業やバイトとしてのテストエンジニアの業務の多くは、実際にアプリケーションを動かしてテストを行うことになります。
「未経験で大丈夫なのか」と思われるかもしれませんが、実は未経験だからこそ需要があったりします。
多くのアプリケーションは、初めて使う人でも使いやすいようにすることが求められます。
また、開発者が想定しない操作をされても、問題ないように作ります。
これらを検証するためには、初めて使う人(未経験者)がうってつけというわけです。
ですので、未経験やブランクがあっても、テストを実施することが可能となり採用されやすくなります。
つまり、採用する側からすると、
- 誰でも操作することができるか検証してもらいたい
- 様々な人に操作してもらいたい
という想いがあるわけですね。
案外、普通の人が行わないような操作を思いつくような個性的な方のほうが向いているかもしれませんよ。
プログラミングのスキルは不要でテストを通して学ぶこともできる
テストの多くは、Webブラウザやスマホを使って動かしながら行っていきます。
ですので、基本的にはプログラミングは必要とせず、そのスキルも不要です。
手動操作では実施できないような複雑なテストを行う場合には、専用のツールを用いて実施することもあります。
その際に、簡易的なプログラムを書くことがあります。
このようなテストのためのプログラミングを通じて、スキルを身につけることができるのもメリットの1つです。
実際のアプリケーションの中に入るプログラムではありませんから、気楽に実施できますし、不具合があっても大事にはなりませんから安心して作業ができます。
ほとんどの案件で時間で仕事の区切りがある
プログラミングの案件では、プログラムが正しく動作する時点を案件の完了とすることが一般的です。
この場合、プログラミングに時間がかかってしまうと、相対的に時給が下がってしまう可能性があります。
一方、テスト実施案件では、あらかじめテスト実施数や実施する時間が決まっていることが多いです。
なぜなら、テストの実施は無限にパターンがあり、いくらでも実施可能だからですね。
テストの条件を少しずつ変化させることで、いくらでもテストパターンを作り出すことができます。
ただ、その多くは意味のないテストになりますので、時間で完了とする区切りを設けたり、決められたテストのみを実施する方法で行われます。
ですので、テストエンジニアは時間の少ない副業やバイトに向いている作業とも言えます。
システム開発に注意すべき点を学ぶことができる
多くのテストを実施していくと、様々な不具合が発見され、パターンのようなものが見えてくることがあります。
例えば、
- 入力値のチェックで不具合が多く発見されている
- 特定の記号を入力すると、不具合が発見されやすい
- ブラウザの戻るボタンを使うと、必ず不具合になる
などのようなものです。
これらのパターンは、自分がプログラミングをする際に注意すべき点となります。
他のプログラマの失敗から学び、自分を成長させることができるのもテストエンジニアのメリットとなります。
フルリモート可能な案件が多い
テストの実施は単独で行うことが多く、インターネットがあれば実施できることが多いので、リモートで行いやすい作業です。
また、テストの実施に、時間的な制約もあまりないので、いつ作業をしてもよい案件も多くあります。
週末のみ働きたい場合や、本業終了後の夜に作業を行いたい副業やバイトとして向いている作業と言えます。
テストエンジニアの案件内容
ここまでの内容で、実際に募集されている案件内容が気になった方もいると思いますので、2つほど紹介します。
初心者向けの案件例
まずは初心者向けの案件です。
以下、実際の案件から抜粋した内容です。
こちらで用意したチェックシートに従い、動作確認してバグ(不具合)を見つけて頂きます。
予算としては、時給換算で最低1,050円〜1,300円程度を想定しております。
【必須スキル・経験】
・パソコンやスマートフォン操作に問題のない方(報告のために文章作成や画面キャプチャー等の操作をして頂きます)
フルリモートで、あらかじめ用意されたチェックシートに従ってテストを実施する案件です。
必須スキルとしてプログラミングはなく、パソコン・スマホが使える方であれば誰でも実施可能です。
時給はやや低めで、上限報酬が5万円と決められている案件でした。
中級者向けの案件例
次は、不具合を見つけると報酬が増えていく中級者向けの案件です。
以下、実際の案件から抜粋した内容です。
弊社が開発しているWindowsソフトのテストをお願いいたします。
【 実施頂く内容 】
・テスト方針に従いテスト項目を作成する
・不具合が出た場合は再現手順を記録する
【 報酬 】
実働35時間
1.5万円+再現できる不具合件数の出来高払い(1不具合につき2,000円)上限8万円。
実働が35時間なので、土日のみの実施だと1日8時間を2週使って行うイメージとなります。
不具合発見が0件だと1.5万円なので単価は低めですが、不具合発見のたびに2,000円アップしていくような成果報酬型の案件です。
テストエンジニアになるための案件の探し方
副業やバイトでテストエンジニアを目指す最大のデメリットは、案件数が少なくて募集期間が短いことです。
ですので、案件の探し方についても紹介します。
案件が多くあるのは、やはりクラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングです。
大きめの案件だと、副業エージェントやアルバイトの求人サイトで募集されていたりもします。
クラウドワークスでの探し方
クラウドワークスでの探し方は、カテゴリの中から
とたどっていくと確認することができます。
>> クラウドワークスで案件を探す
競争率が高いので、よい案件を見つけたらすぐに応募することをおすすめします。
ランサーズでの探し方
ランサーズでの探し方は、まず「仕事を受けたい」を選択して「すべての仕事・依頼」を表示します。
そして、カテゴリの中から
とたどっていくと確認することができます。
>> ランサーズで案件を探す
こちらも競争率が高いので、よい案件を見つけたらすぐに応募することをおすすめします。
副業エージェントでの探し方
以下のような副業エージェントでも募集が行われています。
タイミングによっては見つからないこともありますが、担当者に伝えておくと募集があったタイミングで教えてくれることもあります。
探し方は、案件一覧のフリーワード検索に以下の内容を入れてみてください。
- テスター
- デバッグ
- QA
うまく見つからない場合は、エージェントに相談してみてもよいと思います。
一覧に掲載されていない案件も紹介してくれます。
アルバイトの求人サイトでの探し方
アルバイトでは、ゲームのテスターが募集されていることがあります。
開発中のゲームをひたすらプレイして、不具合がないか検証する仕事ですね。
求人サイトでの探し方は、全体の件数が多いのでなるべく限定したキーワードで検索することをおすすめします。
たとえば
- ゲーム デバッガー
- アプリ テスター
などがよいでしょう。
まとめ:エンジニア副業の一歩目はテストエンジニアがおすすめ
テストエンジニアは、エンジニアとして副業やバイトを始めやすい仕事の1つです。
その理由として、以下の5つを紹介しました。
- 未経験やブランクがあっても採用されやすい
- プログラミングのスキルは不要でテストを通して学ぶこともできる
- ほとんどの案件で時間で仕事の区切りがある
- システム開発に注意すべき点を学ぶことができる
- フルリモート可能な案件が多い
タイミングによっては案件を見つけるのがやや難しいかもしれませんが、諦めずに探し続けてほしいと思います。
副業を始める一歩目として、挑戦してみませんか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント