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エンジニアのおすすめ本『リーダブルコード』

スキルアップ

本記事では、書籍『リーダブルコード』について、本の内容を紹介しながら、おすすめする理由を3つ解説します。

購入を迷っている方向けに、結論を申し上げますと、迷っているのであれば買ったほうが良いです。

迷っている時間があるくらいなら、購入して勉強する時間に充てた方が良いと思えるほど良い本です。

もちろん僕自身も読んでいますので、おすすめする理由を解説していきます。

書籍の概要

  • タイトル:リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
  • 著者・訳者:Dustin Boswell、Trevor Foucher 著、角 征典 訳
  • 刊行年月:2012年06月
  • ISBN-10 : 4873115655
  • ISBN-13 : 978-4873115658

Developers Summit のITエンジニア本大賞で、初代技術部門大賞を獲得(2014年)

おすすめするの対象読者

僕はこの本を以下の方たちにおすすめしたいと思います。

  • ある程度一人でプログラミングができるようになってさらに上達したい方
  • チームで開発していて、メンバーから褒めてもらえるような、より良いプログラムを書きたいと思っている方
  • チームで開発しているプログラムが、統一感がなく属人的になっていることに悩んでいる方

逆に以下のような方には向かないと思います。

  • まだプログラミングを学習し始めたばかりで、プログラムの書き方を勉強している最中の方
  • 自分で書いたプログラムが他人の目に触れることのない方、将来の自分で作ったプログラムを見ることのない方

3つのおすすめする理由

誰も教えてくれないようなテクニックがまとまっている

学校やプログラミングスクール、会社の研修などでは、プログラムの書き方は教えてくれると思いますが、どうやったら他人が読みやすいようになるかは教えてくれないと思います。

本書はプログラムは他人に読まれてこそ価値がある、という思想のもとにいかに読みやすく、美しいコードを書けるかに重点を置いた内容になっています。

例えば、

コードはほかの人が最短時間で理解できるように書かなければならない。

といった理念や目標にすべきことから、より具体的なテクニックとして、

「get」はあまり明確な単語でない。類似辞典を使って調べるとよい。
例えば、「send」という単語であれば、「deliver、dispatch、announce、distribute、route」のような、より具体的な単語に置き換えられないか検討する。

というような内容まで記載されています。

プロジェクトによっては、明確なコーディング規約として作成されている場合もありますが、ほとんどの場合はプログラマーの属人的なコードになることが多く、全体として読みづらくなってしまうことが多々あります。その結果、誰も修正できない、修正するのが怖いプログラムになってしまいがちです。

本書ではそうした属人性を排除し、統一された美しいコードにするための具体的なヒントがたくさん記載されています。

特定のプログラミング言語に依存していない

本書の内容は、特定のプログラミング言語に依存したものではなく、どの言語でも共通して実践すべき内容になっています。

本書中に出てくるサンプルコードは、C++、Python、JavaScript、Javaと多岐に渡っていますが、シンプルなものが多いので、言語の知識がなくても理解できると思います。

また、フレームワークやデザインパターンなどの難しい内容はなく、短いプログラムで説明されているので理解もしやすくなっています。

もちろん条件分岐やループといった、基本的な文法は理解しておく必要がありますので、プログラミングを勉強し始めたばかりの方は、ある程度一人でプログラミングができるようになってから、本書を手にとっていただくことをおすすめします。

チーム開発における基礎・指針にすることができる

本書の内容は、読んですぐ取り入れることができる内容がたくさん記載されています。

例えば、

  • 限界値を含めるときは、min と max を使う、といった誤解されないための命名をするテクニック
  • ある場所で、A・B・Cと並んでいたものを、他の場所でB・C・Aのように並べてはいけない。意味のある順番を選んで、常にその順番を守る、といった美しさを向上させるためのテクニック
  • if文の条件式は、左側に調査対象の式や変数、右側に比較対象の式や定数とする、といった読みやすくするためのテクニック

など、すぐに実践できることばかりです。

それはつまり、本書をそのままチームのコーディング規約として採り入れることができるということです。

実際に僕もチームリーダーを務めていた時は、勉強会として本書の内容をチームメンバーと一緒に読み、プロジェクトに採り入れていました。

指針が明確になっていると、プログラムを書くのも迷わなくてすみますし、他人が書いたプログラムを読むのも自分が書いたプログラムであるかのように読みやすくなります。

全エンジニアに読んで欲しい一冊

本書は実際にプログラムを書いている方はもちろん、今はプログラムを書かなくなってしまった管理者の方にも読んでいただきたい一冊です。

チーム開発は、全員の一つの方向に向かうと素晴らしい成果をあげることができますが、考え方がバラバラだとコミュニケーションに時間はかかり、トラブルが発生しやすくなります。

本書をすでに読んだことがある方は、ぜひご自身のチームにこの本の内容を採り入れて頂きたいですし、まだ知らない方へを勧めていただきたいと思います。

まだ読んだことない方は、この本を読んでからプログラミングをすると、意識が変わり、これまでと違ったプログラムが書けることを実感できるのではないかと思います。

『リーダブルコード』は、全エンジニアにおすすめしたい一冊です。

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