プログラミングを学びたいけど、何から手を付けたらよいかわからない、準備が面倒で始めることができないという方もいることと思います。
本記事では、KotlinのHelloWorldとして、最初のプログラミングの始め方を解説します。
KotlinはAndroidアプリの開発言語として用いられています。
また、Javaから派生した言語であり、Kotlinで記述したソースコードはJavaに変換可能で、Javaで実行できることが特徴です。
今回ははじめの一歩ということで、一番シンプルなソースコードを書いて実行するところまでの手順について解説します。
まずは手を動かしてみることが重要なので、ぜひ試してみてほしいと思います。
Kotlinの最速HelloWorld
Kotlinの最速HelloWorldについて、以下の内容を解説します。
- 必要なもの
- 実行環境の準備
- プログラミングと実行
- プログラミングの解説
- Java言語との比較
必要なもの
必要なものは以下の3つです。
- Kotlinの実行環境(インストール方法について後述します)
- コマンドプロンプトまたはターミナル
- エディタ
実行環境の準備
Kotlinの実行環境の作成は、OSによって異なりますので、お使いの環境に合わせて選択ください。
Windowsの場合
Windowsの場合は、Kotlinのコンパイラを直接ダウンロードして設定をするのが一番速い方法です。
Kotlinのダウンロードサイトの下部にあるリンクより、「kotlin-compiler-x.x.x.zip」ファイルをダウンロードします。
ダウンロード後に解凍して、コマンドプロンプトから実行できるように環境変数でパスを通します。
以下のコマンドでバージョン情報が表示されればOKです。
kotlin -version
Macの場合
Macの場合は、Homebrewでインストールする方法が一番速い方法です。
以下のコマンドでインストールします。
brew install kotlin
以下のコマンドでバージョン情報が表示されればOKです。
kotlin -version
Linuxの場合
Linuxの場合は、SDKMANと使ってインストール方法が一番速い方法です。
SDKMANとは、様々なJVM言語を管理するパッケージマネージャーのようなものです。
以下のコマンドでインストールします。
curl -s https://get.sdkman.io | bash
インストール後に、以下のコマンドでパスを通します。
source ~/.sdkman/bin/sdkman-init.sh
その後に、Kotlinをインストールします。
sdk install kotlin
以下のコマンドでバージョン情報が表示されればOKです。
kotlin -version
プログラミングと実行
エディタを開いて以下のプログラムを記述します。
fun main(args: Array<String>) { println("Hello World!!") }
ファイル名の拡張子に「.kt」をつけて保存します。
(例えば「HelloWorld.kt」などとします)
コマンドプロンプトまたはターミナルで保存したファイルのディレクトリまで移動して以下の2つのコマンドを実行します。
kotlinc HelloWorld.kt kotlin HelloWorldKt
以下のように表示されれば成功です。
Hello World!!
プログラミングの解説
プログラムは3行ですが、HelloWorldとして実行した内容は2行目のプログラムです。
printlnで表示したい内容を指定します。
1行目は始まりのメソッドであることを表すお決まりの記述です。
たったの3行ですが、これが最初のプログラムになります。
ファイルを保存後に行うコマンドは、コンパイルするコマンドと実行するコマンドです。
kotlincコマンドによってコンパイルすると、classファイルが作成されます。
kotlinコマンドにclassファイルを指定すると、プログラムが実行されます。
Java言語との比較
JavaのHelloWorldと比較すると、大きく以下の違いがあります。
クラス定義がない
Javaでは必ずクラスがあって、メソッドに実行したいプログラムを記述しました。
Kotlinではクラス定義は必ずしも必要ではないところに違いがあります。
メソッド定義が「fun」
Javaでのメソッド定義は決まったキーワードはありませんでした。
Kotlinでは「fun」によってメソッドであることを表します。
変数名と型の順番が逆
Javaでは「型名 変数名」の順番でした。
Kotlinでは「変数名:型名」となり順序が逆になります。
文末のセミコロンがない
Javaでは文の最後に必ずセミコロンが必要でした。
Kotlinでは文の最後にセミコロンは不要です。
まとめ
Kotlinの最速HelloWorldについてまとめると、以下となります。
- 実行環境の作成はOSによって異なる
- プログラムの実行は、コンパイルして作成されるclassファイルを実行する
- Javaと比較して異なる点がたくさんある
今回はHelloWorldということで、複雑な説明は割愛したところもありましたが、実行できればOKです。
Kotlinの最速HelloWorldについて解説しました。
以上、参考になれば幸いです。
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